Citations:所持

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Japanese citations of 所持

  • 1872, 福沢諭吉, 学問のすすめ:
    すなわちその権理通義とは、人々その命を重んじ、その身代所持のものを守り、その面目名誉を大切にするの大義なり。
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  • 1903, 斎藤緑雨, もゝはがき:
    行跡の稍正しと称せらるゝ者も猶親に秘し夫に秘して貯金帳を所持せん為に候。
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  • 1914, 與謝野寛、與謝野晶子, 巴里より:
    若又あなたが私の許にお出で下さるならば、私の所持して居る種種の参考書類に由て私共の勢力|如何、私共の組織|如何を御覧に成る事が出来ると存じます。
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  • 1916, 森鴎外, 伊沢蘭軒:
    「此女の身分世話をも致遣可申心底之処、元来風と所持の一軸の表書を見たるまゝに懇に申懸候迄にて、昨今の事なれば、猶折も可有之と思ひ居候処、女子不幸にして病死、其後右一軸の事申て看病之者等へ尋候へ共、一切分り不申候。
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  • 1917, 原勝郎, 東山時代における一縉紳の生活:
    三条西家もいかなる縁故あってかまだ穿鑿をしてはみぬけれども、以前からして鞍馬寺境内に家屋を所持し、もしくは寺の建物を借り入れて住居としておったらしく、実隆の母公の落髪も、やはりその宿所においてしたので、その時には母公の弟親長の妻が、はるばる鞍馬まで出向いた。
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  • 1920, 長谷川時雨, マダム貞奴:
    総理大臣の勢力は、現今よりも無学文盲であった社会には、あらゆる権勢の最上級に見なされて、活殺与奪の力までも自由に所持してでもいるように思いなされていた。
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  • 1921, 泉鏡花, 七宝の柱:
    と、網の目の細い戸を、一、二寸開けたと思うと、がっちりと支えたのは、亀井六郎が所持と札を打った笈であった。
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  • 1922, 内藤鳴雪, 鳴雪自叙伝:
    その引換えの率は藩々の市価に依るものとせられたが、松山藩の紙幣は、六貫文の百匁が、五貫文の割合であったから、所持している市民も余りに、損をさせなかった。
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  • 1924, 喜田貞吉, 間人考:
    と称し、間脇には此のミヤウを二つも三つも所持するものあり、随分幅を利かし居るものも有之由、今も老人間に申伝居候。
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  • 1927, 幸田露伴, 華嚴瀧:
    立木觀音で艇を出でゝ、立木をきざんだ本尊の古拙ではあるが面白い像を見、勝道上人の所持であつたといふ傳の刀子だの錫杖だのを見た。
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  • 1928, 江見水蔭, 備前天一坊:
    「いや、未だ他に二三百両は所持致す。
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  • 1929, 濱田青陵, 博物館:
    このような石棺はなか/\大きく、立派なものでありまして、その中には、死者のふだん所持してゐた大切な品物をも、一しょに收めたのでありますが、何分空氣が棺の中へ侵入するので、今日これを開けて見ても骨の遺つてゐるのはごく稀であつて、わづかに齒が殘つてゐるくらゐであります。
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  • 1932, 魯迅, 端午節:
    夫人は彼に対して「おい」という一語すらも所持せず、ただ面と向って話すだけである。
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  • 1937, 西田幾多郎, 善の研究:
    この理とは万物の統一力であって兼ねてまた意識内面の統一力である、理は物や心に由って所持せられるのではなく、理が物心を成立せしむるのである。
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  • 1940, 国枝史郎, 秀吉・家康二英雄の対南洋外交:
    そうして同年に柬捕塞国王より同じく通商に関する文書来たるや「遠く信書を伝えられ、之を抜き、之を読むこと、蓮華床にして雹雪の語を聴くが如し」という、至極巧妙な外交辞令を用いて相手を喜ばせ、尚、日本よりの貿易船は朱印を以て信牌とした故、これを所持している船は優遇信用してほしいと希望し、同じ年に、また同じ王から来書があるや、両国の交際のいよいよ厚くなることを喜ぶと云い、更に同国に内乱があって干戈の常に動くことに同情し「黎民の情に願うて能く慈愍を加えなば、国家は自然に安泰ならんも、已むを得ずんば即ち戦闘に及ぶまた可なり」と大戦術家であると共に大政治家である家康らしい注意などを与え、更に、兵器などは日本産のもの極めて鋭利なれば、所要に随って供給してもよいと、何時の時代にもある、戦闘国に対して、第三国が行う武器売込みの手を早速用いたりした。
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  • 1943, 徳永直, 光をかかぐる人々:
    三、先年紅毛人の持來りし活字版を、先勤長崎奉行の許可を得て、蘭通詞共引受所持せるを、このたび會所銀をもつて買上げ、此節奉行所に於て摺立方試み、長崎會所に於て一般志願者へ賣渡せば世上便利なる事」等といふのが建白書の内容である。
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  • 1944, 太宰治, 津軽:
    むかし源義経、高館をのがれ蝦夷へ渡らんと此所迄来り給ひしに、渡るべき順風なかりしかば数日逗留し、あまりにたへかねて、所持の観音の像を海底の岩の上に置て順風を祈りしに、忽ち風かはり恙なく松前の地に渡り給ひぬ。
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  • 1947, 風巻景次郎, 中世の文学伝統:
    お手もとの『新古今集』の決定本にはそんな事務上の標記のようなものはないのが当然で、撰者名のある本も併せ御所持になったかも知れぬが、それは本来は和歌所の事務関係の台本たるべき性質のものだったろう。
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  • 1949, 原民喜, 長崎の鐘:
    「人類は今や自ら獲得した原子力を所有することによつて、自らの運命の存滅の鍵を所持することになつたのだ。
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  • 1950, 阿部次郎, 三太郎の日記 第三:
    我等は時として、この不一致の要求の外に何物をも所持せざる――さうしてこの不一致の要求から何物をも産出することを知らざる、一種不思議なる動物を發見する。
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  • 1952, 豊島与志雄, どぶろく幻想:
    家から逃げ出すとたんに、追っかけられて捕っては危いと思いつめたものか、かねて所持していた毒薬を呑み下し、そして駆け出したが、あの焼跡のあたり、俺が彼女に逢ったあの辺で、もう毒が廻って苦悶し、雑草の中にぶっ倒れて、息が切れたのだ、と想像される。
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  • 1955, 坂口安吾, 能面の秘密:
    もしこの能面が邸内のどこかに焼けもせずに在ったとすれば、その所持する人や所持しうる人が犯人であることは明かではありませんか。
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  • 1956, 永井荷風, 荷風戰後日歴 第一:
    新聞紙に米國製の鑵詰また煙草を所持するもの、米國憲兵の知るところとなれば捕へらるゝ由の記事あり。
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