Citations:妖女

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Japanese citations of 妖女

  • 1905, 押川春浪, 南極の怪事:
    かかる間にブランコ岬の沖を過ぎ、昔は妖女住みしと云うシエルボロ島の間を抜け、航海三十五日目にして寄港せしはアフリカ南端のテーブル湾なり、ここにて船は飲水食料等を充分に補充し、いよいよ同湾を去ってさらに南へ向えば、もはや右を見るも左を見るも陸の影はなく、振り返れどアフリカ大陸の影さえ消えて、前途は渺茫として水天につらなるのみ、余は何となく心細き感に打たれたり。
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  • 1906, 夏目漱石, 草枕:
    余は深山椿を見るたびにいつでも妖女の姿を連想する。
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  • 1918, 鈴木三重吉, 湖水の鐘:
    その湖水の底には、妖女の王さまが、三人の王女と一しよに住んでゐました。
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  • 1920, 岡本綺堂, 小坂部姫:
    しかも中国征伐の軍務が忙しいので、妖女の噂もだんだんに忘れられて、その翌月に秀吉は鳥取にむけて出陣した。
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  • 1923, 泉鏡太郎, くさびら:
    あの露を帶びた色は、幽に光をさへ放つて、たとへば、妖女の艷がある。
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  • 1927, 寺田寅彦, 怪異考:
    もう一つの説によると、「玉虫色の小さな馬に乗って、猩々緋のようなものの着物を着て、金の瓔珞をいただいた」女が空中から襲って来て「妖女はその馬の前足をあげて被害の馬の口に当ててあと足を耳からたてがみにかけて踏みつける、つまり馬面にひしと組みつくのである」。
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  • 1929, 夢野久作, 鉄鎚:
    彼女がこれ程に深刻な魅惑力を発揮し得ようとは今までに一度も想像し得なかった程で、私は思わず心の中で……妖女……妖女……浴室の中の妖女……と叫んだほどに、烈しい熱情と、めまぐるしい艶美さとをあらわしつつ私の眼の前に蔽いかかって来たのであった。
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  • 1934, 海野十三, 恐怖の口笛:
    毒の華のような妖女の手が動いて、黄昏の空気がキラリと閃ったのは、彼女の翳した薄刃のナイフだったであろう。
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  • 1947, 坂口安吾, 恋をしに行く(「女体」につゞく):
    そのくせ信子を妖女あつかひに、ズケ/\と下卑た質問もするのだが、気質的に少女あつかひにしてゐる面があるものだから、それで救はれてゐるものらしい。
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  • 1950, 楠山正雄, ジャックと豆の木:
    わたしはいったい、お前さんたち一家のものを守ってあげている妖女なのだけれど、この五、六年のあいだというものは、わるい魔もののために、魔法でしばられていて、お前さんたちをたすけてあげることができなかったのさ。
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