Citations:無策

Japanese citations of 無策

• 1892, 北村透谷, 最後の勝利者は誰ぞ:

  冷淡なる社界論者は言ふ、勝敗は即ち社界分業の結果なり、彼等の敗るゝは敗るべきの理ありて敗れ、他の勝者の勝つは勝つべきの理ありて勝つなり、怠慢、失錯、魯鈍、無策等は敗滅の基なり、勤勉、力行、智策兼備なるは栄達の始めなりと。

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• 1923, 北一輝, 日本改造法案大綱:

  其ノ無策ト不徹底ト斷ジテ亞細亞聯盟ノ盟主タルベキ器ニ非ズ。

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• 1927, 甲賀三郎, 支倉事件:

  「無策の策と云うか、当って砕けろと云うか、別に口実なんか拵えないでやって見よう。

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• 1931, 岸田國士, 脱退問題是非:

  最後に、集散離合を日常茶飯事、又は、流行的見栄と考へる「無策な反逆者」のために、聊か「伯父さん」めいた忠告をさせて貰はう。

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• 1944, 海野十三, 海野十三敗戦日記:

  六月には大危機が来るという話だが、その二ヶ月も前にこうして危機は到来して居り、政府は無策無為。

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• 1945, 太宰治, 惜別:

  軍師も何も、私の無策が意外に成功しただけの事なのである。

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• 1946, 宮本百合子, 人民戦線への一歩:

  出来にくい相談と分っているものを唯さえ、無策無策で信頼を失っている今日の政府が、念入りに何故、農民に向って新しく出しかけるのであろうか。

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• 1946, 宮本百合子, 女の手帖:

  農林大臣は無策の極、米の専売を考えているという発表をしている。

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• 1946, 宮本百合子, 私たちの建設:

  幣原内閣の無策と不誠意とは、既に人民のあらゆる層より批判されている。

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• 1947, 坂口安吾, 二流の人:

  総大将の浮田殿、無能無策の大ドングリ、手を拱いでござるはまだしも、口を開けば、事毎に之失敗のもとへでござるよ。

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• 1948, 坂口安吾, 探偵小説を截る:

  この低脳ぶり、無能無策の頭の悪さに立腹するどころか、これぞ探偵小説の本道などゝズイキしてお手本にしているのが小栗虫太郎はじめ日本の探偵小説家であるから、みんな三分の二はムダなことを得々と書いていられる。

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• 1948, 坂口安吾, 戦争論:

  安易にして便利な法を発案するのは悪いことではないが、工夫と努力によって簡便安易な法を見出すのではなく、無策の故に、又、努力と工夫がいらないために、安易簡便を利するのは、悪事である。

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• 1948, 坂口安吾, 帝銀事件を論ず:

  かつての米内大将のごとくに、ゾースイをすすり、国民に範をたれるのも、その人格の高潔なる、まことに有難いことだけれど、しかし、政治は清貧を事とする無策なものでは困るのである。

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