Citations:繁栄

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Japanese citations of 繁栄

  • 1888, 福沢諭吉, 日本男子論:
    そもそも一国の社会を維持して繁栄幸福を求めんとするには、その社会の公衆に公徳なかるべからず。
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  • 1898, 蒲原有明, 松浦あがた:
    山間の地は勢ひ人煙薄からざるをえざれども、ひとり有田に於てしからず、このごろ益々繁栄を来せり。
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  • 1901, 黒岩涙香, 幽霊塔:
    空とは云っても空ではない、既に此の約束がある以上は、秀子は生涯|所天を持たずに終わるかはた余の妻になるかの二つだ、余の妻にならずして他人の妻になると云う事は決して出来ず、又生涯所天を持たぬと云う事は余の叔父が許すまい、叔父は只管此の家に然る可き後嗣ぎの出来て子孫の繁栄する事を祈って居るから。
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  • 1906, 新渡戸稲造, 武士道の山:
    更に高き処に一地区あり、ここには武士中高等なる階級の者繁栄し、軍隊の将軍と、日常生活に於ける思想行為の指導者とを有す。
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  • 1907, 木村小舟, 太陽系統の滅亡:
    驚くべき警電に接したる彼らは、すでに黄禍だとか白禍だとかいえる、さる偏狭なる人種上の争奪を棄却して、互に恐るべき太陽系を逸脱して、さらに別天地に子孫の繁栄を図ろうとしたのである。
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  • 1912, 井上円了, 南半球五万哩:
    日々新しく月ごとに盛んに文化の繁栄をなし、天下のいかなる首都も肩を並べることはできない。
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  • 1916, 森鴎外, 渋江抽斎:
    勢此の如くであったので、漁村歿後に至っても、練塀小路の伝経廬は旧に依って繁栄した。
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  • 1920, 芥川龍之介, 黒衣聖母:
    勿論|骨董としてあったのではなく、一家の繁栄を祈るべき宗門神としてあったのですが。
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  • 1921, 長谷川時雨, 明治美人伝:
    その茂木氏の繁栄をなさせ、またその繁栄を没落させたかげに、当代の若主人の祖母おちょうのある事を知る物はすけない。
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  • 1922, 三上義夫, 文化史上より見たる日本の数学:
    和算の繁栄は近々二百余年に過ぎないので、しかも外国の関係から離れ、孤立して進んだので、極めて不利の地位にいたにもかかわらず、その割合には結果の見るべきものがあった。
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  • 1924, 豊島与志雄, 人間繁栄:
    男一人に女五人、そして子供十三人、これなら充分一家繁栄で、目出度くなくもない……と津田洋造は考えた。
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  • 1925, 国枝史郎, 大捕物仙人壺:
    武道であれ遊芸であれ、人の世に必要があればこそ、産れもし繁栄も致すので、この世に用のないものなら、産れもせねば繁昌もしまい。
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  • 1926, 折口信夫, 日本書と日本紀と:
    貴族の間に流行した私学の建設も、政治社会に於ける、同族の繁栄を目ざして居たのである。
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  • 1927, 葉山嘉樹, 死屍を食う男:
    で、中学の存在によって繁栄を引き止めようとしたが、困ったことには中学がその地方十里以内の地域に一度に七つも創立された。
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  • 1929, 牧野信一, 円卓子での話:
    何故なら此は事毎に凡そ父の反趣味であるべき筈のスタイルスチクな響きで「名誉」「社会的な――」「人望が集る」「名を遺す――」「子々孫々までの繁栄」などといふ言葉が、白面の往行を極めてゐたから――。
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  • 1931, 海野十三, 人造物語:
    その時代には、造船所の代りに、人造人間製造会社が、驚くべき繁栄をなすことであろう。
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  • 1932, 魯迅, 兎と猫:
    わたしの母も彼等の家族の繁栄を喜び、生れて乳離れがしたら、二匹別けて貰ってこちらの窓下で飼ってみようと言った。
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  • 1933, 岡本かの子, ドーヴィル物語:
    私の秘密な任務は、その復興策の参考の為に、フランス遊楽地の繁栄策を探ることだったの。
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  • 1934, 夢野久作, 梅津只圓翁伝:
    但し如何なる種類の歌舞音曲であったかは的確に判明しないが、後に同家の家系の中から梅若九郎右衛門なぞいう名家を分派したところを見ると、相当の繁栄を遂げていた事が推測される。
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  • 1937, 戸坂潤, 日本の民衆と「日本的なるもの」:
    処がプロレタリア文学はその最大の繁栄期と考えられる時期に於ても、所謂自我の探究というような名目を採用しなかった。
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  • 1938, 中谷宇吉郎, :
    古代文化の繁栄の中心は多く地中海方面であって、この地方に雪の降ることは甚だ稀であったから、随って雪の研究は北欧人により、あるいは北方に旅行をした人によって漸次為されたものと考えられる。
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  • 1940, 織田作之助, 放浪:
    そんな前例を作れば、ことは都亭一軒のみならず、温泉場の料理屋全体が汚名を蒙ることになり、ひいてはここで河豚を食うなと喧伝され、市の繁栄に影響するところが多いと都亭の主人は唱えて、料理店組合を動かした。
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  • 1941, 野上豊一郎, パラティーノ:
    そういった時代のローマの繁栄の中心地はパラティーノであったことを念頭に置いて、さて山の上を一瞥しよう。
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  • 1944, 太宰治, 津軽:
    津軽の遠祖と言はれる安東氏一族は、この辺に住んでゐて、十三港の繁栄などに就いては前にも述べたが、津軽平野の歴史の中心は、この中里から小泊までの間に在つたものらしい。
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  • 1947, 宮本百合子, 道標:
    夫や愛人や父をもう二度とかえらぬものとして戦死させた家族の思いは、大戦を通じてその富を益々ふくらませた「永遠の繁栄」の、厚かましいほどの溢れる元気とは、おのずからちがったしらべをもって戦後というものを生きている。
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  • 1949, 木村荘八, 両国界隈:
    永井さんもその文章の中に路地を「屋根の無い勧工場の廊下」と書いてゐられた通り、ぼくは明治時代の路地の繁栄はそのまゝ、やがてそれが立体的に一つの建物にまとまれば百貨店になる、世態風俗の、商法的な先駆だと思つてゐる。
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  • 1950, 坂口安吾, 水鳥亭:
    しかし、伊東の駅へ降りて、袋小路のような平野が山に突き当るドンヅマリまで四五十分の道中をてくっていると、戦争に勝って気違い景気が津々浦々にみなぎっても、伊東の繁栄がここまで延びるには、目の玉の黒さの方がオボツカナイような気持になる。
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  • 1952, 相馬愛蔵, 私の小売商道:
    商人が社会のために良品を供給し、繁栄して行き得るならば、これすなわち本懐というべきではなかろうか、しかもそれは決して行い難いことではないのである。
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  • 1953, 神西清, 地獄:
    ……これでもし予想どほりに金座通りが繁栄したら、この大建築のために背負ひこんだ莫大な借金も、りつぱに意味があつたに違ひない。
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