Citations:自力

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Japanese citations of 自力

  • 1891, 今村明恒, 地震の話:
    或は自力で十分なこともあり、或は他の助力を要することもあり、或は消防隊を必要とすることもあるであらう。
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  • 1892, 北村透谷, 厭世詩家と女性:
    蓋し斯の如きは人生の圧威を自力を以て排斥したりと思惟する者にして、抑も経験の結果なり。
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  • 1899, 福沢諭吉, 新女大学:
    仮令い斯くまでの極端に至らざるも、婦人の私に自力自立の覚悟あれば、夫婦相対して夫に求むることも少なく、之を求めて得ざるの不平もなく、筆端或は皮肉に立入りて卑陋なるが如くなれども、其これを求めざるは両者の間に意見の衝突を少なくするの一助たる可し。
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  • 1903, 清澤滿之, 我信念:
    私の信念には、私が一切のことに就いて私の自力の無功なることを信ずると云ふ點があります。
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  • 1904, 井上円了, 西航日録:
    同氏は米国に渡りて以来、毎日労働しつつ修業を継続し、本邦より一銭の学資を仰がず、全く自力にて米国最第一の大学を卒業するに至りしは、日本青年学生の模範とするに足る。
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  • 1906, 島崎藤村, 破戒:
    自力で道に入るといふことは、白隠のやうな人物ですら容易で無い。
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  • 1908, 夏目漱石, 坑夫:
    一本道なら初さんなんどを頼りにしなくっても、自力で日の当る所まで歩いて出て見せるが、何しろ、長年掘荒した坑だから、まるで土蜘蛛の根拠地みたようにいろいろな穴が、とんでもない所に開いている。
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  • 1916, 森鴎外, 渋江抽斎:
    抽斎は初め数行を読んで、直ちにこの書信が徳の自力によって成ったものでないことを知った。
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  • 1917, 葛西善蔵, 贋物:
    ……がさて、明日からどうして自力でもってこれだけの妻子どもを養って行こうかという当は、やっぱしつかなかった。
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  • 1922, 折口信夫, 神道の史的価値:
    神々の奇蹟は、信ずる信ぜないはともかくも、神の道徳と人の道徳とを常識一遍で律しようとするのは、神を持たぬ者の自力の所産である。
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  • 1925, 北原白秋, フレップ・トリップ:
    自力にあまるならあまるで、SS頼む、弱った、助けてくれでいい。
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  • 1926, 蒲原有明, 緑蔭叢書創刊期:
    それが緑蔭叢書第一編として自力で刊行される運びになるまでの苦心は、いふまでもないことである。
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  • 1927, 幸田露伴, 華嚴瀧:
    五郎兵衞老人の工事は誠意と勇氣との自力で出來たのだが、この工事は資本と巧智との衆力で出來るのである。
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  • 1929, 斎藤茂吉, 南京虫日記:
    今までは余り人に頼り過ぎた、けふからは自力で自分のこれから住むべき部屋を求めようと思ふ。
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  • 1930, 牧野信一, 吊籠と月光と:
    僕は名状しがたい嬉しさに雀躍りしながら、壁飾りに掛けてあるアメリカ・インデアンの鳥の羽根のついた冠りを執り、インデアン・ガウンを羽織って(全くそんなことでもしなければ居られなかった、一体僕は馬鹿で、悲喜の現れが露骨で、例えばこの頃でも、おそらく生活には要がないにもかかわらずややともすると幾何や代数の解題を試みるのであるが、極く稀に自力で問題が解ける場合に出遇うと、狂喜のあまり不思議な音声を発したりするのである。
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  • 1933, 戸坂潤, 社会時評:
    元来内政会議は農村対策問題が中心になって来ているもので、後藤農相の中心人物振りは寧ろ当然であるのだが、現内閣の持論である農村の自力更生主義の上に立って、後藤農相の内政会議は農村精神作興案なるものを採用したのである。
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  • 1934, 岡本かの子, 取返し物語:
    差支えないが、「忘れまいぞ、」と自分の力で自分のこころを警しむるところにまだ自力の執が残っておる。
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  • 1935, 宮本百合子, 村からの娘:
    却って、このことがきっかけとなって、友松円諦のような者や、農村自力更正修養団の思想やがはいりこむことも予想される。
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  • 1936, 海野十三, 鍵から抜け出した女:
    そしてこの上は何とかして、この恐ろしい精神病院を自力でもって逃げださねばならないと思った。
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  • 1937, 西田幾多郎, 善の研究:
    我々が物を知り物を愛すというのは自力をすてて他力の信心に入る謂である。
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  • 1938, 羽仁もと子, おさなごを発見せよ:
    都会の新式の家にすむ知識階級の母親から、農村の茅屋にすんでいる母親まで、赤ん坊や幼児の強い自力に気がついていないことにおいては、全然同一ではないかと思われます。
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  • 1941, 徳田秋声, 縮図:
    そういう時に、自力で起ちあがる腹を決めるのが、夙くから世間へ放り出されて、苦しんで来た彼女の強味で、諦めもよかったが、転身にも敏捷であった。
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  • 1942, 中島敦, 光と風と夢:
    自分の生活が自分の手によって最も直接に支えられていることの意識――その敷地に自分が一杙打込んだ家に住み、自分が鋸をもって其の製造の手伝をした椅子に掛け、自分が鍬を入れた畠の野菜や果実を何時も喰べていること――之は、幼時始めて自力で作上げた手工品を卓子の上に置いて眺めた時の・新鮮な自尊心を蘇らせて呉れる。
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  • 1943, 鷹野つぎ, :
    自力で開拓して行く道は勉学よりほかないと云い、自宅で幾人かの生徒を教えつつ目的に向い、妹はこの兄の志の徹る日を援けるかの如く会社の勤めに通うていた。
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  • 1944, 太宰治, 津軽:
    津軽へやつてきて以来、人のごちそうにばかりなつてゐたが、けふは一つ、自力で、うんとお酒を飲んで見ようかしら、とつまらぬ考へを起し、さつきお膳を持つて来た十二、三歳の娘さんを廊下でつかまへ、お酒はもう無いか、と聞くと、ございません、といふ。
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  • 1945, 豊島与志雄, 秦の出発:
    農村は君には興味がないとしても、無錫の町それ自体は、中国殆んど唯一の自力興起工業都市で、生糸や紡績や製粉の工場が軒を並べている。
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  • 1946, 伊丹万作, 戦争責任者の問題:
    このことは、過去の日本が、外国の力なしには封建制度も鎖国制度も独力で打破することができなかつた事実、個人の基本的人権さえも自力でつかみ得なかつた事実とまつたくその本質を等しくするものである。
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  • 1947, 坂口安吾, 二流の人:
    自力で立てない朝鮮軍は明の兵力を過信して安心しきつてゐるけれども、自分の力量の限界に目安のついてゐる明国では、日本軍の意想外な進出ぶりに少からず狼狽した。
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  • 1948, 永井隆, ロザリオの鎖:
    これまではお上から年々お金ももらい、経費万端村から出してくれたので、質素ではあったが威厳を保ち得たけれど、これからは自力で食ってゆかねばならぬ。
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  • 1952, 相馬愛蔵, 私の小売商道:
    この点米国人はなかなか徹底していると見えて、父は世に聞えた富豪であっても、その子弟は自ら働いて得た収入で、力相応に生活する習慣があり、大統領が幾千万ドルの生活をしても、いったんその職を退けば、同時に質素な一平民の生活にかえる、その生活の伸縮自在なところ、また自力尊重の一面は大いに敬服に値すると思います。
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  • 1955, 小林一三, アーニイ・パイルの前に立ちて:
    自力で無い、他人様のおなさけで、インフレ景気に有頂天になっている東宝には、その内部から他力本願の虚を衝いて、赤化を夢みる幻影が、スクリーンに映されんとしている。
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