Citations:ぽちゃぽちゃ

Japanese citations of ぽちゃぽちゃ

• 1908, 伊藤左千夫, 春の潮:

  うっすら明るい梅の下に真白い顔の女が二つの白い手を動かしつつ、ぽちゃぽちゃ水の音をさせて洗い物をしているのである。

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• 1924, 豊島与志雄, 人の国:

  ぽちゃぽちゃした円っこい四つの感触を掌に感じたのと、胸に擽ったい薄ら寒さが起ったのと、彼女が心持ち顔を赤らめたのとが、殆んど同時だった。

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• 1925, 徳田秋声, 挿話:

  道太は子供が脊髄病のために、たぶん片方の脚が利かないであろうことを聞き知って、心を痛めていたので、今ふみ江の抱いている子供のぽちゃぽちゃ肥った顔を見ると、いっそう暗い気持になって、しばらく口も利けなかった。

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• 1946, 宮本百合子, 播州平野:

  ゆったりと大きいあぐらのなかに、今よりずっと稚い頃の昭夫がまるっこく抱かれて、赤子のぽちゃぽちゃした顔に、可愛く眼、鼻、口をつけて、こっちを見ている。

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